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外壁塗装を依頼する前に火災保険に加入しているかを確認
そもそも、火災保険に入っていなければ適用できるかどうか以前の話になります。
火災保険の契約書や保険証券を確認してみましょう。
これから解説する補償の範囲や条件、免責金額が記載されていますので、それを踏まえて外壁塗装に適用できるか見ていきましょう。
火災保険の種類
住宅用の火災保険は大きく5種類です。
住宅火災保険
住宅総合保険
オールリスクタイプ(補償範囲の広い新しいタイプの保険)
団地保険
店舗総合保険
住宅火災保険は火災や風災、落雷などに対応しています。
住宅総合保険は火災や風災などの自然災害に加えて水害や雨漏り、人災による破損、盗難などにも対応しています。
オールリスクタイプは住宅創造保険よりもさらに補償の範囲が広かったり、損害箇所の修理費用の実費が補償されたりします。
団地保険は、住宅総合保険の補償内容に加えて、借家賠償責任保険や個人賠償責任保険など戸建てでは発生しない事態に備えた補償があります。
店舗と住宅を兼ねている場合、通常の住宅保険では店舗部分は適用外になってしまいます。
そうならないためにも店舗総合保険という保険があります。
事業者向けの補償内容になっているため、業務用什器や備品の補償が可能です。
発生した損害の理由によっては外装塗装工事で火災保険を適用することができます。
火災保険の適用条件と範囲と対象について
自身が加入している火災保険の内容によって適用できる条件は異なるため、よく確認しましょう。
火災保険は、補償の対象を「建物のみ」か「建物+家財」から選ぶことができます。
建物とは、建物本体やそれに付随する門や塀、フェンス、物置やガレージなどが含まれます。
家財とは、家具や家電、洋服やカーテンなどです。
火災保険の補償の範囲は、前述したように加入している火災保険の種類によって異なります。
注意したいのは、自然災害の中でも加入しているプランによっては保険の対象外になる可能性もあるということです。
また、地震による建物の破損や火災については火災保険の対象にはなりません。
地震の対策には別途地震保険に加入しましょう。
対象にならないものとして、経年劣化があります。
経年劣化した外壁塗装を補修した場合は、火災保険の適用はできません。
保険が下りるのはあくまでも災害などが理由で補修した時に限ります。
自分が住んでいる地域にどんな災害が起きやすいか、ハザードマップなどを確認して内容をよく検討しましょう。
外壁塗装で火災保険を使う時の注意点
外壁塗装で火災保険を使う時に注意することは下記の4点です。
・被害状況を「そのまま」写真に残す
・被害を受けてから3年以内に申請
・施工が終わっている工事でも申請が可能
・外壁塗装にかかる費用が免責金額以上であること
壊れたところを自分で直してしまうと、火災保険を適用できなくなる場合があります。
保険会社や業者に確認してもらってから指示を受けて行動しましょう。
また、加入している火災保険の種類や条件によっては免責金額が定められており、その金額以上でなければなりません。
外壁塗装で火災保険の申請を行う手順
火災保険の申請を行う手順は大きく5つです。
①火災保険の種類を確認
②外装塗装の業者へ連絡
③保険会社へ連絡
④書類の作成
⑤保険会社による調査
⑥支払い
被害を受けた場合、火災保険の種類を確認したら、まずは信頼できる業者を呼びましょう。
自然災害では自分から見える範囲以外にも被害がある可能性もあります。
無料で点検します、といった飛び込み営業の業者が悪意を持って屋根の瓦を壊すケースもあるので、注意したいところです。
点検前に業者に火災保険を申請したい旨を伝えれば、被害箇所の撮影をする、見積書を出すなどの対応をしてくれるところもあります。
被害箇所の写真や見積もりができたら保険会社に連絡し指示を受けて書類を作成します。
申請書類の中に、被害箇所の写真や見積もりが必要になります。
書類の作成を請け負ってくれる業者もありますが、代行費用や工事費用が増えたりトラブルに巻き込まれたりする可能性もあるため、おすすめできません。
書類の提出後、保険会社が鑑定人を派遣してくることがあります。
被害箇所の見積もりや被害物の価格、業者や修繕方法、余分な施工が含まれていないかなどをチェックされます
問題なければ保険金額が確定され、支払いを受けることができます。
火災保険の詐欺に注意
経年劣化など火災保険の適用対象外なのに、虚偽の申告をして保険金をもらうように提案してくる業者も中にはいます。
虚偽の申告をして保険金を受け取るのは詐欺行為にあたり、業者だけでなく依頼主まで訴えられる可能性もあるので絶対にやめましょう。
他にも、「必ず」無料になるといった売り文句や、保険金請求の代行の「強要」などをしてくる業者には注意しましょう。
そのような業者は高額な手数料を要求したり別の業者に依頼したら高額なキャンセル料を請求したりしてくる可能性もあります。
被害の防止のために依頼する前には代行の費用やキャンセル料などを事前によく確認しましょう。
外壁塗装でつかえる助成金・補助金について
住んでる地域によっては、外壁塗装や屋根の塗装費用に助成金を出しているところもあります。
どこの地域でも必ずあるというものではありませんが、対象であれば平均10万~20万円の補助金が工事後に受け取れるので、一度調べてみることをおすすめします。
申請方法や条件は地域ごとに異なるのでよく確認してから申請しましょう。
まとめ
加入している火災保険によっては外装塗装に適用できる可能性があります。住宅火災保険は火災や自然災害、住宅総合保険はそれに加えて人災による被害も補償してくれる保険があります。
火災保険は経年劣化などでの外装塗装には適用できませんが、加入している保険によって自然災害などによる被害を補修する場合に適用できます。
火災保険は被害を受けてから3年以内であれば請求が可能ですが、被害状況の写真が必要なことや免責金額以上であることなど条件があるので注意が必要です。
保険に関する詐欺や悪徳業者、トラブルには十分に注意しましょう。
住んでいる地域によっては外装塗装に補助金があるので調べてみましょう。
以上が、外装塗装に火災保険が適用できるかについてでした。
コラムを読んでいただいた上で、外装塗装について相談したい、外装工事を依頼したいという方は株式会社エースまでお問い合わせください。