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屋根塗装の全工程、期間を詳しく解説

屋根塗装において、作業工程はとても重要です。 必要な手順を省かれてしまうと、仕上がりや耐久性など塗装の品質が大きく左右されます。 正しい工程で工事することで、塗装の品質が保たれるのです。 本記事では、屋根塗装の工程について詳しく解説します。

お家の屋根を塗り替えようと思ったとき、
「何日ぐらいかかるのか」「どのような工事が行われるのか」「どういった工程で行われるのか」
このような疑問を感じたことはございませんか?

自分の家の屋根の工事が、どのような工程で行われるのかしっかり把握しておけば不安も少なくなるはずです。

屋根塗装において、作業工程はとても重要です。

必要な手順を省かれてしまうと、仕上がりや耐久性など塗装の品質が大きく左右されます。

正しい工程で工事することで、塗装の品質が保たれるのです。

屋根塗装を依頼した際に工事の工程を詳しく説明してくれない業者もいますが、ご自宅に関わることなので、工事の流れを知っておいて損することはありません。

本記事では、屋根塗装の工程について詳しく解説します。

すでに塗装業者に依頼している場合は、業者の話と照らし合わせたり、工事中の進捗を確認したりして、適切な工事をしてもらいましょう。

屋根塗装が順調に進んだ場合のスケジュール

晴れの日が続き、屋根塗装工事が順調に進んだ場合は以下のスケジュールで進められます。

①近隣挨拶
②足場の設置
③高圧洗浄
④釘打ち・コーキング処理
⑤下地補修
⑥養生
⑦下塗り
⑧タスペーサー(縁切り)
⑨中塗り
⑩上塗り
⑪点検・手直し
⑫足場解体・撤去

順調に進んだとしても10日前後はかかるため、雨が降る日もあることを考慮すると2週間程度はみておいたほうがよいでしょう。

屋根塗装の期間

屋根塗装を正しい工程で行うと、約11日かかります。

ただし屋根塗装工事では、雨が降っている日や、雨が上がっても屋根が濡れている状態では塗装を行いません。

このような天候による作業の遅れも考慮すると、11日~2週間程度かかると考えておくとよいでしょう。

依頼者の中には、屋根塗装工事を早く終わらせたいと思う方もいらっしゃると思います。

しかし屋根塗装には多くの工程があり、丁寧に行うと各工程に1日かかるものもあります。

そのため、塗装業者に一週間以下(7日間以下)の期間で塗装工事が完了すると伝えられた場合は疑ったほうがいいでしょう。

いい加減な塗装業者は、必要な工程を省いたり、塗料の乾燥時間を短くして工事期間を短くしています。

工程を省いたり、乾燥時間を守らずに塗装すると、せっかく塗装しても、すぐに初期不良が見つかる可能性が高いです。

そのため、屋根塗装の業者選びは慎重に決めましょう。

屋根塗装の工程

屋根塗装は塗って終わりのような簡単なものではなく、実際は多くの工程から成り立っています。

ここでは事前の準備から工事完了までの工程を12の手順に分け、解説していきます。

近隣挨拶

近隣挨拶は通常、工事の1週間前から前日までに行います。

工事が始まると、足場の組み立てや車の出入りなどでご近所の方にご不便やご迷惑をおかけするので、必ず工事が始まる前に挨拶に伺います。

基本的にはご自身で挨拶に伺うのが一番良いですが、最近では業者が挨拶の品や手紙を用意してくれるところも多いです。

業者にお願いする場合は、挨拶に伺う範囲や、必ず挨拶してほしいお家などを打ち合わせしておくと安心です。

とくに小さなお子さんがいるお家や、車の出入りが多いお家には配慮が必要です。

通りの邪魔にならないことや、お子様の安全などに気を配ってもらうと安心してもらえるでしょう。

足場の設置

足場は職人の安全確保や、作業の効率を上げるために必要です。

まずは足場の材料を運び入れて足場を組んでいきます。

足場を設置した後は、高圧洗浄時の水飛沫や塗料の飛散を防止するためのメッシュシートを取り付けます。

足場を組むときには大きな音が出るので、工事期間中の中でもとくに騒音が気になる日となります。

近隣トラブルを避けるためにも、事前に行う挨拶回りが重要となります。

高圧洗浄

高圧洗浄機を使って屋根についた汚れやホコリ、カビ、コケなどを除去して、塗料の接着をよくします。

高圧洗浄機がかけられない部分は、ブラシなどを使って手作業で汚れを落としていきます。

洗浄しながら屋根の劣化具合や、痛みの状況をしっかり確認していきます。

高圧洗浄では水や汚れが飛散するため、洗浄が始まったら、塗装工程が終わるまでは洗濯物の外干しができないと考えておきましょう。

メッシュシートで覆っていても洗浄の水の飛散が完全に防がれるわけではありませんので、近隣の方にも洗浄の日だけは洗濯物を外干ししないようにお願いしておきましょう。

ちなみに、通常塗装工事は雨天時には行いませんが、洗浄だけは雨天でも問題ないため実施する場合があります。

釘打ち・コーキング処理

多くの屋根には棟板金(むねばんきん)とよばれる鉄板の部材が使われています。

この板金を固定している釘が浮いていた場合は、塗装前にしっかり打ち込み、抜け予防のコーキングを打っておきます。

抜けた釘を放置すると板金が飛ばされたり、雨漏りの原因になったりするため、大事な工程です。

下地補修

屋根にひび割れやサビがある状態で、上から塗料を乗せてしまうと、雨漏りの原因にもなるため、塗装前に補修します。

とくに傷んでいる箇所は屋根の差し替えを行うこともあります。

ひび補修は、下塗りと中塗りの間で行う場合もあります。

補修機能付きの下塗り塗料を使って下塗りをして、埋まり切らなかったひびがあったら改めてコーキング補修をするという手順で行う場合もあるからです。

さらに下地処理では、塗装前の塗装面をヤスリやサンダーで削ったり、サビを取ったりするなど、「ケレン」という作業によって下地を整えます。

下地処理は、塗装に入る前の下準備として最も重要な項目です。

見積もりに「下地処理」や「ケレン」などの項目が含まれているかどうか、内容も含めてしっかりと確認しましょう。

養生

養生とは、ビニールやテープ、布などで覆って塗料の飛び散りを防ぐ作業です。

屋根塗装の場合は、近くにある窓サッシやベランダを注意して養生する必要があります。

養生した窓は開閉できなくなります。

ベランダへの出入りや風通し、日光を取り入れるといったことができなくなりますのでご注意ください。

屋根まわり以外にも、必要に応じて車や自転車、エアコンなど、塗料がかかってはいけない箇所をしっかり保護します。

エアコンには、通気ができる専用のカバーで養生することが多いです。

工事中もいつも通り使用できますので夏場、冬場の工事もご安心ください。

下塗り

屋根塗装は一般的に3回塗りをします。

そのうち1回目の塗装を、「下塗り」といいます。

下塗りの主な役割は、屋根材と上塗り塗料との間の接着剤としての役割と、細かなひび割れの補修です。

下塗りは塗装の品質や仕上がりに関わるとても重要な工程です。

タスペーサー(縁切り)

タスペーサーとは、スレート屋根に差し込む雨漏り防止部材です。

スレート屋根はタスペーサーがないと塗装後に雨漏れしてしまう可能性があるため、非常に重要な工程です。

タスペーサーを入れずに塗装すると、本来なら水が流れ出るはずの屋根の重ね目の隙間が、塗料で埋まり水が溜まって、変色したり雨漏りにつながります。

ただし劣化状況やデザインによっては、タスペーサーを入れないことがあります。

スレートが劣化して反りあがっている場所は、反った分の隙間が空いていてタスペーサーが落ちてきてしまうのと、それだけの隙間があれば塗料で埋まらず水がきちんと流れるからです。

また、スレートのデザインが曲線を描くようなおしゃれなものの場合も、タスペーサーがうまく入らないため、使わないことがあります。

このようなときは、タスペーサーの代わりに「縁切り作業」を行ないます。

縁切り作業とは、塗装後にカッターのようなもので塗膜を削り、水が通る隙間を作る作業のことです。

中塗り

2回目の塗装を、中塗りといいます。

端やスリットになっているところは刷毛で先に塗り、最後に広い面をローラーで仕上げていきます。

塗料の性能を発揮させるには、決められた希釈率を守る必要があります。

職人がはかりを使って塗料を量っているかどうかや、使用量の記録があるかどうかを確認すると確実です。

上塗り

中塗りと同じ塗料をもう一度塗り重ねます。

こうすることで、塗膜の厚みが出て耐久性も発揮され、艶も美しく出ます。

下塗り~上塗りの工程では、1回塗るごとに、適切な乾燥時間を取る必要があります。

適切な乾燥時間を取ることで、塗料がしっかり固まって、耐久性のある強い塗膜が出来上がります。

点検・手直し

塗り残しや塗りムラがないか点検し、お客様の確認のうえ、必要に応じて手直しを行います。

ー足場解体・撤去

足場や養生の解体・撤去、産業廃棄物の片づけ・清掃を行います。

お客様が最終確認を行い、すべての作業が完了です。

そして最後に、工事中にご不便をおかけした旨を、近隣の方にご挨拶します。

まとめ

屋根は雨風からお家を守る重要な部分です。

屋根塗装をする場合は、正しい工程で行い、その工程に対するきちんとした期間を使う塗装業者に工事をしてもらいましょう。

外壁塗装、屋根塗装をお考えの方は、住まいるヒーローズにお任せください。

ご相談やお問合せもお気軽にお待ちしております。

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