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塗装でよく聞くケレンとは?目的や種類も知っておこう

屋根や外壁の塗装を依頼した時に、見積もり書や経過報告に「ケレン」という文字をご覧になった方も多いのではないでしょうか? そもそもケレンとは一体何を表しているのか、あまり聞き馴染みがないので分からない方も多いと思います。 そこで、今回はケレンをテーマに深堀りした記事を作成する事に致しました! これを読んで、ケレンについて理解していただけると幸いです。

はじめに

屋根や外壁の塗装を依頼した時に、見積もり書や経過報告に「ケレン」という文字をご覧になった方も多いのではないでしょうか?
そもそもケレンとは一体何を表しているのか、あまり聞き馴染みがないので分からない方も多いと思います。

そこで、今回はケレンをテーマに深堀りした記事を作成する事に致しました!
これを読んで、ケレンについて理解していただけると幸いです。

ケレンとは?

ケレンとは一言でまとめると『鉄や木の塗装面にある古い塗膜や錆、汚れを落とす作業』です。

塗装する所を綺麗にする、と考えて頂ければと思います!綺麗にすれば、塗料がしっかりと密着するからですね。
英語の「クリーン(clean)」が「ケレン」の由来だという話もあるみたいですね。確かに発音が似ています。

特に鉄に行うものを「ケレン」と指す事が塗装業界では一般的で、塗料の密着性を高めるために、表面にあえて傷をつける作業もケレンと呼ぶことがあります。

敢えて傷をつける作業は「目粗し」とも呼ばれます。

トタン屋根や雨樋に塗られた塗料は、どうしても錆が発生したり、塗膜の剝がれたりします。

塗料を塗る前に塗装面を綺麗にすることで、より長持ちする塗装を実現させることが出来るので大事な工程になります。

 

注)塗膜とは?
塗料が乾燥し固定され膜状になったもの。液状の塗料を塗ると膜になるのです。

目的

①塗装面を整える

皆さんは何故、塗装を検討されているのでしょうか?

建物を錆や汚れ、紫外線というダメージから守り、建物を長持ちさせるためですよね。
その塗装の効果を最大限に発揮するには、塗装面にしっかりと塗料を密着させる必要があります。

例えば、絵の具で色を塗る時に下書きの時の消しカスが紙の上に残っていると、そこだけ絵の具は綺麗には色付きませんよね。

塗装でも同じです。

錆や古い塗膜といった異物の上から塗装しても、どんな高性能な塗料であろうとも、十分な効果は発揮出来ません。
ケレンを行わず、錆や古い塗膜、塵などが残る部分に塗装をすると、塗料の密着性・付着性は損なわれるからです。

塗料を塗る前に邪魔な物を出来るだけ取り除き、塗装面と塗料が密着しやすくなるように塗装面を整えるのです。

②密着性を高める

先ほど、ケレンの概要を記載した際に 敢えて傷をつける「目粗し」という作業もご紹介しました。

塗装面に細かい凹凸を付けることで、塗料が入り込みしっかり密着するのです。
これを「アンカー効果」と言います。

少し難しいですよね。では、イメージしてみてください。

表面がツルツルのガラスに油性ペンで文字を書きます。それをエタノールで拭き取ると、一拭きで油性ペンは綺麗に消えますね。
では次に、オレンジの皮に油性ペンで文字を書きます。オレンジの皮の表面は凹凸があります。

それをエタノールで拭き取ると、凹んでいる部分についた油性ペンは、一拭きでは消えません。
オレンジの皮に油性ペンがしっかりと密着しているからです。

この性質を塗装でも利用し、塗装面と塗料の密着性を高めることで、塗料の効果を長持ちさせようという訳です。
塗料の密着性が高ければ高いほど塗装は長持ちしますので、ケレン作業を行うのです。

もし錆がある訳ではないのに、ケレンの工程を導入するという話があれば、目粗しが目的だと考えられます。

③仕上がりを美しくする

塗料は、厚塗りをしません。ムラなくしっかりと全体に薄く広げていきます。

塗料を薄く均等に塗る事で美しい仕上がりにしていきますが、下地に錆や汚れが付着したまま塗ると、その箇所だけ塗膜に厚みが生じます。

不自然な凹凸が出来てしまうので、綺麗な仕上がりにはなりません。

なぜケレンが必要なのか?(金属が錆びる仕組み)

ケレンは先述の通り、金属部分に行うのが一般的です。

金属に錆が生じなければ、問題ないのになぁ…と思う方もいらっしゃるかもしれません。
そんな理想も儚く、現実的には難しいです。
理由は一言で言うと、金属は空気中で化学反応を起こすから、です。

学生時代に理科の化学で「酸化」について学ばれた方も多いのではないでしょうか?
空気中には我々が生きていく中で必要な「酸素」と「水(湿度・水滴)」が目には見えませんが存在しています。

金属はそれぞれの種類によって「イオン化傾向(イオンへのなりやすさ)」が異なります。

イオンになりやすい金属(イオン化傾向が高い金属)は空気中の酸素や水滴によって酸化しやすく、酸化が錆の原因となります。

宝石や重要建造物でよく使われる金やプラチナはイオン化傾向が大変低く、イオンになりにくいので、その輝きは長持ちします。
イオン化傾向が低いので周りの酸素や水滴の影響を受けにくいのですね。

※金は金属単体では柔らかい(展性・延性に富む)ので、ジュエリーになる時は硬さを出すために他の金属も含みます。ジュエリーのアフターサービスで洗浄があるのは、このためです。

一方、多くの住宅に使われる「鉄」はというと、水よりもイオン化傾向が高いので水滴に触れると、鉄の方がイオンになること=化学反応を起こすことが優先されます。酸素と反応して酸化物となり、これが「錆」になります。

因みに、鉄と酸素の相性が良いのは鉄がプラスイオン、酸素がマイナスイオンになるからです。

そのため、錆を取り除くケレン作業は必要になるんですね。

効果

ケレンを行う効果は何と言っても「塗装の寿命が長持ちすること」です。
これは、数値としてもきちんと証明されているのでご紹介致します。

関西鋼構造物塗装研究会の調査によると、塗料の寿命には「ケレンを行うこと」が「塗料の塗り回数」の2.5倍の影響をもたらすことが分かりました。

 

このように、ケレンは塗料の寿命を長持ちさせる最大の要因である、ということです。

 

ケレンの種類

ケレンと言っても4つの種類があり、軽めの作業から重い作業まで幅広いです。

住宅塗装では第2種ケレンや第3種ケレンがよく行われますが、場所に応じて複数のケレン作業を使い分けます。
日当たりや錆の発生具合、建材は同じ家の中でも違うので、その場所に最適なケレンを選択することになるのです。

では、それぞれのケレンについて詳しく見ていきましょう。

1種

費用相場:3000~4000円(/㎡)

1種ケレンは4つの中でも腐食が非常に激しい場合に行われる1番強力な作業です。

特殊な工法や特殊な薬品を用いる作業なので、一般住宅で行われることはほとんどありません。

ブラスト工法という、表面に研磨材を吹き付け、表面の洗浄する方法が用いられます。

1種ケレンは徹底してさびや汚れが落ちるので防食効果は抜群です。

ブラスト工法には3種類の方法が存在し、現場に応じて選択します。
粉塵が飛び散る、騒音が大きいなど周辺への影響が大きいのが難点と言えるでしょう。

2種

費用相場:1500~2000円(/㎡)

2種ケレンは、3種ケレンと使用する工具は変わらない事もありますが、ディスクサンダーや電動ブラシといった電動工具を用いて、金属の錆や汚れを完全に除去する作業です。

鉄骨構造の橋梁や鉄塔で用いられる事も多く、塗装する部分の30%以上範囲に錆がある場合に行います。

古い塗膜と異なる種類の塗料を使う際には、古い塗膜を完全に除去する必要があります。

第2種ケレン作業では古い塗膜を完全に除去していきます。

3種

費用相場:600~1000円(/㎡)

3種ケレンは、電動工具だけでなく手工具を用いて錆や塗膜の除去することを指し、部分的に錆びている場合に行います。
多くの鉄筋コンクリートや一般戸建て住宅は基本的には3種ケレンで対応することが多いです。

2種と大きく異なる点は、まだ十分な密着性がある塗膜は残すという点です。

錆や劣化した浮いている塗膜をディスクサンダーやワイヤーブラシだけ除去する方法も3種ケレンになります。
狭い所や、凹凸は研磨スポンジを用いて作業を行います。

3種ケレンはケレン面積に応じてA、B、Cの3つのランクに分かれます。

4種

費用相場:200~400円(/㎡)

4種ケレンは、紙ヤスリや研磨スポンジを使い、軽く塗装表面を処理する作業になります。
錆があまり広がっていない場合や異常をきたしている塗付面が5%以下のケースのような全体的にダメージが少ない場合に4種ケレンが適用されます。

塗料の密着性を高めるための目粗しもこの4種ケレンに含まれます。

住まいるヒーローズのケレン作業の様子

ケレンについて色々と理解が深まったところで、こちらに弊社のケレンの様子を画像にてご紹介致します。

ケレン作業のイメージがしやすくなるかと思いますので、是非ご覧ください。

  • ケレンの様子①
    ケレンの様子①

  • ケレンの様子②
    ケレンの様子②

  • ケレンの様子③
    ケレンの様子③

  • ケレンの様子④
    ケレンの様子④

最後に

この記事でケレン作業について少しご理解頂けましたでしょうか?

塗装というと塗る技術も重要ですが、下準備も同様に大切なのですね。

もし、気になる事や見積もりを取ってみたけど、ケレンが見当たらない…という不安があれば、是非弊社へもお気軽にお尋ね下さいませ。

現地調査でしっかりとお宅を確認のうえで、ご納得頂ける回答をさせて頂きます。

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