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解体いらずで静かに快適!屋根カバー工法のメリット総まとめ

屋根の修繕方法として、カバー工法も選択肢に入れてみてください。屋根の劣化が気になり始めると「そろそろ葺き替えが必要?」と考えるものです。屋根の劣化に対する修繕方法として、葺き替えなら根本的に解決できます。

解体いらずで静かに快適!屋根カバー工法のメリット総まとめ

屋根の修繕方法として、カバー工法も選択肢に入れてみてください。屋根の劣化が気になり始めると「そろそろ葺き替えが必要?」と考えるものです。屋根の劣化に対する修繕方法として、葺き替えなら根本的に解決できます。

屋根の葺き替えは、費用の高さがネックです。屋根の葺き替えが難しいなら、カバー工法が次の選択肢になります。解体作業が不要、工期も短く、断熱性や遮音性の向上が期待できる工法です。

コストに関しても、屋根の葺き替えより抑えられる点も大きなメリットでしょう。ただし、メリットばかりではなく注意点も存在します。そこで今回のお役立ちコラムでは、屋根カバー工法についてくわしくお話しします。

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屋根カバー工法はコスパと快適性を両立する賢い選択

屋根カバー工法はコスパと快適性を両立する賢い選択

屋根カバー工法は、葺き替えほどの費用はかかりません。なぜかというと、既存屋根を撤去しなくていい工法だからです。

屋根の上に新しい屋根材を重ねるため、カバー工法または重ね葺きとも呼ばれています。屋根の葺き替えが高額になりがちなのは、解体費用や廃材処分費がかかるからです。

また、アスベストが含まれている屋根の場合、専門資格者が求められます。アスベストが飛散しないように、封じ込め作業も必要です。有資格者の人件費や手間がかかる分、費用も高額になります。カバー工法には、その心配がありません。

工期も短くて済みますし、急に天候が崩れても対処しやすいため、工期が遅れるといったリスクも抑えられるのです。

コスパ以外に機能性向上というメリットもある

既存屋根に新しい屋根を被せるわけですから、屋根は二重になるわけです。二重になった屋根の場合、断熱性能と遮音性が向上します。断熱性能が高くなることで、外気温の影響を受けにくくなるのです。夏場、熱気の影響を受けにくくなり、冬には暖かい空気が外に逃げにくくなります。

夏も冬もピーク時には、冷暖房機器を毎日使う方も多いでしょう。毎日稼働していると、不安になるのが電気代です。夏や冬だけ電気代が高くなるためお悩みの方もいるのではないでしょうか。同居家族が多い場合、各部屋でエアコンを稼働させることが多くなります。その分、少人数家族より電気代が高くなる可能性も出てくるのです。

ただ、エアコンで電気代が高くなる原因は、設定温度にもあります。エアコンは室内が設定温度になるまで、全力で稼働するのです。室温と設定温度の差があるほど、全力で稼働させる時間は長くなります。その分、ダラダラと電気使用料が増えてしまうのです。

断熱性が高いと、設定温度も極端に高くも低くもしなくて済みます。冷暖房の効率化も改善できる点も大きなメリットです。また、単純に屋根が2つあるわけですから、外からの音も聞こえづらくなります。雨が屋根を叩く音で眠れないという日もなくなるのです。

その他のメリット

既存の屋根材を撤去しないため短工期です。工事中も既存屋根があるため、生活スペースの影響もほとんどありません。仮住まいも不要ですし、急な天候でも対応しやすいのです。

廃材の量も抑えられるため、廃材処理費の負担は軽くなります。環境問題への意識が高い方なら、資源のムダを減らすためのエコという点もメリットです。その他にも、新しい屋根材によって外観をリフレッシュできます。デザイン性やカラーバリエーションも豊富なため、イメージチェンジという観点からも有効です。

また、既存の屋根材の上に新しい防水シートと屋根材を重ねるため、防水性能は向上します。雨漏りリスクを大幅に減らせるのもメリットでしょう。

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屋根の葺き替えとは?

屋根の葺き替えとは?

屋根の葺き替えは、屋根を新品に全交換する工法です。劣化した既存の屋根をすべて撤去するわけですから、根本的な解決ができます。

屋根は外壁と同じように、経年劣化によるひび割れやズレなどが発生するものです。屋根の下には防水シートも敷かれていますが、劣化すると機能性は低下します。屋根材にできたわずかな隙間からでも雨水の侵入を許せば、雨漏りに発展するのです。

雨漏りで住まい内部に施工されている木材が濡れると、大きなトラブルに発展します。木材の腐朽がはじまって、住まいの耐久性は一気に低下するのです。その段階で修繕しようとしても、屋根以外の部分の補修で費用がかかり過ぎます。

雨漏りが発生する前に、屋根の葺き替えをすれば劣化による根本的な問題は解決するのです。ただし、住まいの全面リフォームほどではありませんが、屋根の葺き替えも大きな費用がかかります。

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カバー工法が向いている屋根材と条件

カバー工法が向いている屋根の条件

カバー工法はどのような条件でも施工できるわけではありません。オールマイティーな施工ではないのです。新しく重ねる屋根材が何であるかでも、できる・できないが変わります。以下はカバー工法が向いている屋根材です。

スレート屋根(コロニアルやカラーベストなど):スレート屋根は平坦で、重量も重過ぎません。スレート屋根はとくにカバー工法に適した屋根材です。

金属屋根:ガルバリウム鋼板もカバー工法に向いています。軽量ですし、高い耐久性を誇ります。

アスファルトシングル:アスファルトシングルはガラス繊維シートにアスファルトを染み込ませて、表面に細かな石粒を吹き付けた屋根材です。シート状ですから、軽量で、カラーリングやデザインも豊富に用意されています。シート状という点は重量だけではなく、既存屋根の複雑な形状にも対処しやすいのです。

カバー工法が向いていない屋根材

一方でカバー工法が向いていない屋根材もあります。とくに屋根瓦は適していません。和瓦やセメント瓦のような瓦は重量があるからです。凹凸も大きいので、カバー工法に向いていません。また、過去、カバー工法をすでに行っている屋根も重くなり過ぎるため向いていないのです。

カバー工法が向いている屋根の条件

改めて、カバー工法が向いている屋根の条件をくわしくお話しします。カバー工法は、新しい屋根を既存屋根に重ねる工法です。凹凸が大きい屋根材だと、新しい屋根を重ねようとしてもキレイに重ねられない問題が出てきます。そのため、凹凸が大きな瓦屋根には適していません。

屋根の下地部分が良好

屋根の下には土台となる野地板が施工されています。野地板が雨漏りにより腐食をしているような、劣化が激しい状態だとカバー工法は向いていません。新しい屋根材を固定するには、下地の強度が重要になります。

アスベスト屋根

アスベストが使われた建材は、労働安全衛生施行令の改正2006年9月に製造や使用が禁止されています。アスベスト0.1重量%を超える、石綿含有製品は輸入や譲渡、提供や使用も禁止されているのです。

逆に言えば、2006年以前に建てられた建物では、屋根材にアスベストが含まれているかもしれません。とくにスレート屋根の場合、含まれている可能性が高いのです。

ただし、アスベストが危険なのは人間が吸い込むことによる健康被害と言えます。含まれていても破損してアスベストが飛び散らなければ大丈夫なのです。屋根材は固まっている状態ですから、破損しない限り、アスベストが飛散することはほとんどありません。改修や解体時に、粉塵飛散のリスクがあるぐらいです。

アスベストを使用している屋根材では、撤去が不要なためカバー工法に向いていると言えるでしょう。

参照:国土交通省 アスベスト対策Q&A

カバー工法が向いているかどうかを決める重量の問題

カバー工法では重量の問題をクリアしなければなりません。カバー工法は既存屋根に新しい屋根を重ねるために、重量が屋根側に偏ります。

重量が屋根側に偏ると、耐震性や耐久性に問題が出てくるのです。屋根の重量が増えると、支える建物の柱や梁や基礎などの構造体に過剰な負荷がかかります。

築年数が古い建物や耐震基準が厳しくない時代の古い建物だと、設計段階では重量が増加することを想定していません。当然、住まいの寿命は縮みますし、ひび割れや不同沈下のような構造的な問題が出てくるのです。

また、屋根側に重心が偏ると、地震が発生した場合、不安定になりやすくなります。揺れ幅が大きくなれば、倒壊の危険性が高まるのです。瓦屋根は重いため、建物への負荷や耐震性の低下という観点からもカバー工法は適していません。

カバー工法は実績のある業者に任せることの重要性

カバー工法は実績や経験のあるリフォーム業者に任せたほうがいいでしょう。カバー工法は、既存の屋根の劣化状態や重量によって可能かどうか慎重な判断が必要です。

とくに既存の屋根材が波打っている、凹凸が大きい場合、空気層を均一に確保できないのです。スレート屋根や金属屋根は平坦ですからカバー工法に向いています。

また、既存屋根は撤去しませんから、野地板や防水シートが劣化していないか慎重に判断しなければなりません。詳細な調査が必要ですから、専門知識や技術力が不足するリフォーム業者には任せてはいけないのです。

屋根の重量についても注意が求められます。また、既存屋根と新しい屋根の間には空間が生まれ、そこに空気層が作られるわけです。未熟なリフォーム業者だと作られない可能性も出てきます。

空気層を作るには、適切な屋根材の選択や下地の状態などの見極めが重要です。空気層とは別に、屋根裏の熱気や湿気を排出するために通気層も設ける場合もあります。カバー工法の実績がないと、空気層や通気層を形成できないリスクもあるのです。

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カバー工法で賢く屋根リフォーム!“住まいるヒーローズ”で快適&安心の住まいへ

カバー工法で賢く屋根リフォーム!“住まいるヒーローズ”で快適&安心の住まいへ

屋根のリフォームで「解体せず静かに快適」を叶えるカバー工法は、コストを抑えつつ断熱性や遮音性、防水性の向上を実現できる賢い選択肢です。葺き替えよりも短工期・低コストで、仮住まいも不要、日常生活への影響も最小限に抑えられます。一方、屋根の材質や下地の状態、重量バランス、耐震性などの条件によって適応可否が分かれるため、必ず経験豊富なプロによる診断が不可欠です。

住まいるヒーローズ|株式会社エース」では、大阪・兵庫を中心に、現地調査からご提案、施工、アフターフォローまで一貫対応。屋根カバー工法に関する疑問やご不安も、専門スタッフが丁寧にお応えします。

ご相談はお問い合わせフォーム、メール、お電話、ショールームへのご来店でも大歓迎。屋根リフォームの最適解を、ぜひ「住まいるヒーローズ|株式会社エース」にご相談ください。

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長谷川 昭人

WRITER長谷川 昭人

代表取締役

平成10年に塗装職人をスタートさせ、個人事業主のときも含めると創業24年以上。今では、国家資格の一級塗装技能士の検定員として職人の検定や実技の指導をするほど、塗装に関する技術や知識を認められるようになる。 アステックペイントというオーストラリアでの遮熱塗料シェアNo1の日本法人からも「関西での実績No1だ」と言われるようになりました。 経営理念、「住まいを通じて『安心』『快適』『感動』を証明する」を元に、お客様と社員の喜びづくりを軸に活動中。

[更新日: 2025-6-30]

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