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雨漏りの原因を特定する職人の技術と補修の工程を公開します

雨漏りが発覚して、次の日に業者に連絡してもその日のうちに修繕できるものとは限りません。
破損箇所の程度にもよりますが、完璧に補修するならそれなりの工程が必要な場合もあります。

雨漏りが発生しているのなら、生活に様々な悪影響を及ぼしていると思います。
そのため、「一刻も早く何とかしたい」と思う気持ちも分かります。

ただ、むやみに焦ってしまっては、適切な工事を依頼できずに悪徳業者に捕まってしまう可能性もあります
そのため落ち着いて優良業者を見極めることが、雨漏りの補修では重要となります。

目次

優良業者を見極めるには?

雨漏りの補修は、建物の修繕工事の中でも難しい部類に入ります。
これは、原因の特定が非常に難しいためです。

優良な業者は、雨漏りの原因究明にかなりの労力を使います
原因の究明ができないことには、補修をしても雨漏りが再発する可能性が高いことが分かっているからです。
なんとなく見た目で原因を決めつける業者は、あまり良い業者とは言えません。

優良な業者は、原因の特定など正しい補修の工程を遵守しています。
つまり、工程を確認すれば、業者が正しい補修をしているかある程度判断できるというわけです。
そこでここからは、雨漏りの修理に必要な工程を紹介していきましょう。

雨漏りの原因を特定する

雨漏りを修理するには、原因となっている場所を特定しなければ前に進みません。
修繕すべき箇所が判明しないと、無駄な作業になるおそれがありますからね。

この段階で原因をしっかり特定しないと、後の工程がすべて台無しになってしまいます。
きちんと原因を特定しないまま闇雲に修繕を進めると、雨漏りが悪化するおそれすらあるのです。

ただし、雨漏りの原因を特定するのは、プロでもなかなか難しい作業です。
そこでプロは、様々な方法を使って確実に雨漏りの原因を突き止めていきます。
ここで、プロが使う雨漏りの調査方法をいくつか紹介していきましょう。

目視調査

屋根の状態や天井裏の状態、外壁の状態を目で見て調査していく方法です。
雨漏りしている場所や状態から推測して、大まかな見当をつけてから実施することが多いです。

職人さんが目で見て判断するので、技術力の高さがものを言う調査方法です。
経験豊富な優良業者に調査を依頼すれば、それなりに精度は高いといえます。
ただし、経験が少ない業者や悪徳な業者では、ほとんど素人が見ているのと変わらないということもあります。

無料調査を実施しているところは、目視調査であることがほとんどですね。
費用がかからないのは嬉しいですが、原因が特定できないと意味がないため、業者選びは慎重に行わなければなりません

散水調査

原因と思われる箇所に水をかけ、雨漏りを再現してみる方法です。
実際に水をかけて雨漏りが起きれば、少なくともそこが原因となっていることは確実なので、非常に精度の高い調査方法となっています。

雨の状況を再現するため、最低でも30分程度は同じ場所に水をかけていきます。
そのため、時間と手間が非常にかかる調査方法です。
その分調査費用もかかりますが、確実に雨漏りを修繕するなら実施しておくに越したことはないでしょう。

ただし、強風を伴う雨でのみ雨漏りが起きるケースのような、風も要因となっている状況は再現ができません。
雨漏りが起きる状況を把握して業者に説明できると、より精度の高い調査が実施できるようになります。

赤外線サーモグラフィ調査

建物を赤外線サーモグラフィで撮影し、雨漏り箇所を特定する調査です。
赤外線サーモグラフィとは、映した物体の温度を視覚化できるカメラのことです。
テレビでもたまに見かける、暖かい部分が赤く表示され冷たくなるほど紫に表示されるカメラのことですね。

建物内部に雨水が浸入した場合、雨が上がっても建物に水が残っています。
水が残っている部分は周囲と温度差があるため、赤外線サーモグラフィで撮影すれば水の浸入箇所が分かるというわけです。
水が貯まる場所が把握できるので、散水調査の補助として使うこともあります。

ただし、赤外線サーモグラフィで異常を発見しても、それが雨漏りであるとは限りません。
温度が下がりがちな金属製の建材であったり、室内の家電や家具の影響を受けたりして、温度が変化していることは十分考えられるのです。

赤外線サーモグラフィを使用する場合も、職人の経験と判断が重要になってきます。

発行液調査

ブラックライトを当てれば発光する特殊な調査液を、原因と思われる箇所に流します。
その後、屋根裏などからブラックライトを当て、発光するところが雨水の侵入箇所と特定できます。
細かな浸水経路も特定できるため、原因特定の精度をかなり高めることができる方法です。

調査液は、塗料や建材、人体に影響を与えることはありません。
しかも、どのような建材にも対応しているので、雨漏りを完璧に修繕するならぜひ採用したい調査方法といえます。

実際の修繕作業

雨漏りの原因が特定できたら、修繕を実施していきます。
破損や劣化の状況により修繕にかかる日程はかなり増減しますが、大まかな工程は変わりません。
では、雨漏りの修繕作業の工程を順に見ていきましょう。

足場の設置

補修箇所が高所である場合は、足場を設置することになります。
職人さんが安全に作業するためにも、家の補修を完璧に行うためにも必要なものなので、必要な場合はきちんと設置するようにしてください。

足場を組む必要がある場合は、打ち合わせの段階で話が出ると思いますので、勝手に足場を組まれることはないかと思います。

足場を組むには10万円程度の費用がかかりますが、必要な経費なので節約することはできません

屋根の補修

屋根が雨漏りの原因となっている場合は、破損や劣化の程度により補修の規模が変わってきます。
屋根材の一部が破損している程度なら部分的な修繕で済みますが、屋根全体が劣化し防水シートも機能していないようなら全面的な張替えが必要になるでしょう。

雨漏りの原因が屋根材の破損の場合、部分的な修繕を実施します。
基本的には、破損している屋根材を撤去し新しいものに取替える作業です。
破損している箇所の数にもよりますが、1日から3日程度で工事が完了することが多いです。

一方、屋根全体の張替えとなると、それなりに大規模な工事となります。
既存の屋根材を全て撤去した上で、新しい防水シートや屋根材を取り付けていきます。
屋根の規模や素材によって前後はしますが、1週間から2週間程度は工事に必要と見積もっておきましょう。

屋根に使用されている防水シートは、大体20年程度が寿命となっています。
築20年を超えた状況で雨漏りが発生してきたなら、屋根の張替えが必要になることがほとんどなので準備しておくといいかと思います。

外壁の補修

外壁から雨漏りが発生している場合も、破損や劣化の規模が大きいと張替えが必要になります。
外壁の内部にも防水シートは張られており、こちらも20年程度が寿命となります。
もし寿命を過ぎて効力を失っているのなら、張り替えなければ雨漏りは解決しません。

一方、壁やシーリングが破損や劣化している程度なら、部分的な補修で済みます。
特に劣化が激しく雨漏りの原因となりやすいのが、外壁材をつなぐシーリングの部分です。
シーリングはゴムのような素材で、劣化することで固くなりひび割れてきます。
そうなると隙間が生じ、雨漏りを引き起こすのですね。

外壁に生じたひび割れも、補修材を使えば修繕することは可能です。
破損が激しい場合は交換となりますが、ちょっとしたひび程度なら補修工事だけで改善することもあります。

外壁補修工事の事例はこちら

塗装

屋根材や外壁材が劣化して雨漏りを引き起こしている場合、塗装も劣化していることがほとんどです。
建物の塗装には建材を風から守る役割があるので、塗装が力を発揮している間は劣化がそれほど進行しません。
雨漏りが起こるほど劣化が進行しているということは、塗装の力が切れていることがほとんどなのです。

そこで、外壁や屋根を補修した後は塗装作業が必要になります。
全体的に外壁が劣化している場合は、新たな破損箇所が発生することも考えられるので、全体的に外壁塗装を実施しておいた方がいいでしょう。

飛来物の接触などで建材が破損し、塗装がまだ劣化していないのなら、取り替えた建材の塗装だけでも問題ありません。

もちろん、新しい建材に張替えた場合も、最終的に塗装が必要になります。
雨漏りを補修する際は、外壁塗装も同時に考えておいた方がいいかもしれませんね。

雨漏りを一度の工事で直すコツ

雨漏りでよくありがちなのが、「何回修繕してもすぐに再発してしまう」ということです。
この原因は明らかで、修繕が上手くいっていないことが主な原因です。
雨漏りの修繕は、非常に難易度が高い工事なので、経験や知識が不足している業者では再発のリスクが高くなってしまいます。

まず、ある程度の経験がなければ、雨漏りの原因特定が非常に難しいです。
雨漏りが発生している近辺に直接の原因があるとは限らないため、建物の構造から理解している熟練の職人さんの判断が不可欠となります。

また、実施された修繕内容によっては、雨水の流れを替えてしまい、新たな雨漏りを誘発するおそれまであります。
雨水の流れが変われば、予期していない箇所に雨水が貯まるおそれがあるのです。
そうなると、そこから新たな雨漏りが発生してしまいます。

このように、雨漏りの修繕には、卓越した知識と経験、技術力が不可欠となります。
経験豊富な優良業者を選定することこそ、雨漏りを解決する最大のコツということができるのです。

格安業者は要注意!!

世の中には数万円で雨漏りの補修をしてくれる業者もありますが、雨漏りを完璧に治すという意味ではおすすめできません。
雨漏りを補修する場合、原因の調査にもそれなりの費用がかかります。
格安業者が提示している数万円の費用では、調査費用すらまかなえないことがほとんどなのです。

格安の業者で修繕できないことはありませんが、金額の範囲内でできることは限られます。
調査費用をかけられませんから、目視だけで修繕箇所を判断することがほとんどです。

原因の究明もせず見た目で分かるひびだけ埋めるので、根本的な解決にはなりません。
すぐに再発して、結局また違う業者に修繕を依頼しなければならなくなります。

そして、雨漏りが直らなければ、いくら安い金額で施工してもらっても無駄になるだけです。
雨漏りを確実に修繕したいなら、きちんと調査を行う業者に依頼した方が確実でしょう。

値段だけで判断せず確実に雨漏りを直してくれる業者を選びましょう

雨漏りを完璧に修繕するには、経験と技術力が必要になります。
雨漏りの修繕は、最も難易度の高い工事と言われているので、知識や経験が不足している業者では適切な対応ができないのです。

もし、なかなか改善しない雨漏りでお悩みなら、豊中市を中心に活動している私たち(株式会社エース)に一度相談してみてください。私たちは、国内最大の「雨漏り119」の加盟店でもあります。

また、完全自社職人で施行するため、確かな経験と技術力を保証できます。
雨漏りのお悩みならどんな些細なことでもお答えしますので、お気軽にご連絡くださいね。

 

長谷川 昭人

WRITER長谷川 昭人

代表取締役

平成10年に塗装職人をスタートさせ、個人事業主のときも含めると創業24年以上。今では、国家資格の一級塗装技能士の検定員として職人の検定や実技の指導をするほど、塗装に関する技術や知識を認められるようになる。 アステックペイントというオーストラリアでの遮熱塗料シェアNo1の日本法人からも「関西での実績No1だ」と言われるようになりました。 経営理念、「住まいを通じて『安心』『快適』『感動』を証明する」を元に、お客様と社員の喜びづくりを軸に活動中。

[更新日: 2023-11-8]

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