red-img

雨漏り修理の相場はいくら?工事の種類ごとの価格を紹介します

雨漏りの修理には定価がないため、余計な費用を取られていないか心配になる方も多いと思います。

特に雨漏り修理は悪徳業者が野放しの状態となってしまっているので、費用相場を知って自己防衛することは必須といってもいいでしょう。

ただ、雨漏り修理の費用相場なんて、プロでもないのになかなか把握なんてできないですよね。

そこでここでは、大まかではありますが雨漏り修理にかかる費用の相場を紹介していきたいと思います。
ぜひ参考にして、悪徳業者に騙されないよう備えてください。

目次

雨漏り修理の価格の決め方

雨漏りの原因となる不具合は、お宅によって様々です。

極端な話、瓦一枚が原因の場合もあれば、屋根全体が原因となっていることもあります。
当然、瓦一枚が原因なら費用も安く済みますし、屋根全体が原因なら大きな費用がかかってきます。

このように、雨漏りの修理にかかる費用は原因によって違ってきます
ケースバイケースで費用が大幅に変わってくるので、「雨漏り」というくくりにおいては相場があってないようなものなのです。

そもそも原因ごとに費用が異なるので、調査しなくては費用を算出することすらできません。
そのため、費用がいくらかかるか調べる前に、原因を優良業者に特定してもらうことが先決と言えるのです。
雨漏り修理の工事の費用を気にするのは、原因を特定した後ということになります

雨漏り修理の相場を知っておくべき理由

費用相場の把握が非常に難しい雨漏り修理ですが、それでも業者のいいなりではいけません。
優良業者ならさほど問題はありませんが、もし悪徳業者なら不当な金額を請求されたり、不必要な工事をされたりするリスクが一気に高まるのです。

特に雨漏り修理は内容の確認が難しいこともあり、悪徳業者が非常に多い業界です
費用が相場より大幅に安い場合は手抜き工事が疑われますし、基準より大幅に高い場合は不当な金額を請求されている可能性が高まります。

業者が優良か悪徳か判断する材料として、工事の費用相場は知っておいた方がいいでしょう。

雨漏り修理工事の種類別費用相場

一言に雨漏り修理と言っても、原因により必要な工事は大きく違ってきます。
これは裏を返せば、原因さえ特定できればある程度の費用相場を把握できると言えるでしょう。
実際、必要な工事がわかってしまえば、大まかな費用相場は把握できます。

そこでここからは、雨漏り修理に必要と考えられる工事ごとの、大まかな費用相場を紹介していきましょう。

屋根材の補修


瓦やスレートなど、屋根材の一部が破損することにより雨漏りが発生するケースもあります。
このような場合では、破損した屋根材のみ交換するだけで雨漏りを修理できるでしょう。

割れた瓦やスレートを差し替えるだけなので、修理費用はそこまで高額になることはありません。
1万円~5万円程度もあれば、修理できてしまうケースがほとんどのようです。
もちろん破損した屋根材の量が増えれば、それだけ必要となる費用も多くなります。

板金の補修


屋根の頂上などの弱点部分には、補強の意味合いを込めて板金が取り付けられています。
しかし、そもそも雨水が集中する弱点部分なので、板金に不具合が生じて雨漏りが引き起こされることも非常に多いです。
この場合、劣化した板金を取り換えることで雨漏りを直すことができます。

屋根の頂上に取り付けられている棟板金を取り換える場合の相場は、3万円~10万円程度となっています。
また、板金が浮いているだけの場合は、さらに費用は安くなることでしょう。

雨どいの補修


雨漏りの原因は、屋根だけにあるとは限りません。
雨どいの何らかの不具合が発生し、雨水をうまく排出することができないケースでは、雨水が逆流して雨漏りに発展することもあります。

このようなケースでは、雨どいを修理するか交換して雨漏りの修理を行う必要があります。

雨どいの修理費用の相場は、1万円~10万円程度となっています。
雨どいも、交換する量が増えれば増えるほど費用が高くなりますので、家の大きさと照らし合わせて参考にしてみてください。

 

ルーフィングシートの交換


外から見える屋根材だけでは、雨水が建物内へ浸入することを100%防ぐことはできません。
そこで、屋根材と下地材の間には、ルーフィングシートと言う防水シートが施工されています。
このルーフィングシートがあるからこそ、屋根のちょっとした隙間から浸入する雨水も、下地に達することはないのです。

ルーフィングシートも経年劣化していくため、いずれは交換が必要です。
もし新築から10年以上経過しているようなら、ルーフィングの劣化が雨漏りの原因となっているかもしれません。

ルーフィングシートは屋根材の裏側に施されているので、交換するには一度屋根材を撤去する必要があります。
それなりに大掛かりな工事となるため、その分費用も高額になり、10万円~30万円程度が相場価格となっています

参照: 雨漏りを防ぐルーフィングシートの基礎知識

屋根の葺き替え


屋根の下地まで腐食してしまっている状況では、屋根を葺き替えるしか雨漏りを修理する方法はなくなります。
いくら表面をキレイに修理したとしても、大元の下地がダメになっていたのでは、すぐに雨漏りが再発してしまうことになるのです。

屋根の葺き替えは、雨漏り修理の中でも最も大掛かりな工事となります。
費用も雨漏り修理の中で最も高額で、60万円~200万円程度が相場の価格となっています。

長年雨漏りを放置していた場合などは、水分により下地の木材が腐ってしまい、葺き替えが必要になる可能性が高まってしまいます。
高額な修理費用がかかってしまう前に、早めに雨漏りに対処することをオススメします。

外壁の補修


外壁のヒビ割れ箇所やコーキングの劣化した部分などから、雨水が室内へ侵入し雨漏りに発展することも珍しくありません。

外壁のヒビ割れやコーキングの部分補修にかかる費用は、5~10万円程度です。

コーキングをしっかり打ち替えたい場合は10~30万円ほどかかり、足場が必要になると合計で50万円近くなることもあります。

また、外壁の雨漏り補修の場合は、屋根と違って塗装で解決できるケースがあります。

塗料によっても値段は変動しますが、アクリル・ウレタン・シリコン塗料を使って塗装する場合の費用は60~160万円位です。

サイディングなどの外壁材の全体が劣化している場合は、張り替え、もしくは重ね張りが必要になり、費用は120~300万円と高額になります。

天井の補修


天井の雨漏りは、天井の上を通る配管に問題があるか、外壁・屋根が劣化した箇所から水が流れてきているパターンも多いです。

天井自体の修理費用は、天井の張り替えと下地の石膏ボード交換で20㎡あたり10万円前後になります。

さらに下地まで腐食していた場合は、5万円ほどかかります。

ベランダの補修


ベランダやバルコニーの雨漏り修理費用は、3~20万円でできるケースが多いですが、下地まで劣化している場合は25万円近くかかる場合もあります。

雨漏りの原因としては、防水シートの破損や経年劣化、手すりや窓周囲のコーキングの施工不良、ベランダ・バルコニーと外壁の接合部分が劣化して隙間ができている可能性などが考えられます。

また排水溝(ドレン)の詰まりにより水がうまく流れず、水漏れが起きることもあるので、この場合は清掃して様子を見ましょう。

窓枠(サッシ枠)・天窓の補修


窓枠(サッシ枠)や天窓からの雨漏りは、ほとんどがコーキングの劣化によるものです。

また、天窓の周囲に汚れが溜まっていたり、天窓自体が劣化していることが原因になっている可能性もあります。

窓枠を補修する費用は3~25万円位です。

天窓の周囲を清掃してもらうだけであれば3~4万円程度で済みますが、窓付近の屋根を一度撤去または交換する必要がある場合は、倍以上の費用がかかる可能性があります。

なお、天窓自体の寿命は20~30年とされています。

雨漏り修理を機に、天窓を撤去もしくは交換する方も多く、この場合の費用は20~30万円で、足場代もかかることが多いです。

周囲の屋根材を一度外す手間がかかることや、さらに天窓を撤去する場合には新たに屋根材を施工するため、工事規模によっては80~90万円かかることもあります。

この他にも、雨戸の戸袋のサイズ違いや施工不良、サッシ取り付け時の施工不良、窓付近の外壁の劣化、窓の上にある屋根。換気口・配管が原因であるケースもあるため、まずは業者に見てもらいましょう。

屋上(陸屋根)の補修


屋上(陸屋根)の雨漏りは、ほとんどが防水材の経年劣化が原因に考えられます。

一戸建てで、50~100㎡程度の面積の屋上(陸屋根)の場合、雨漏り修理費用は20~100万円程度になります。

集合住宅やビルで、200㎡未満の屋上(陸屋根)の雨漏り修理費用は100~150万円位になります。

ただし施工範囲が広い場合や、長寿命の防水材を使う場合、また足場設置が必要な場合は、これ以上の金額になることもあります。

また、排水口(ドレン)が詰まっているだけの場合もあるので掃除をして様子を見ましょう。

雨漏り箇所別の費用相場
屋根 1~45万円
外壁 5~50万円
天井 10~15万円
ベランダ 3~25万円

雨漏り修理は安ければいいというものではありません

雨漏りの原因次第では、修理に大きな費用がかかってしまいます。
できることなら、費用はできるだけ安く抑えたいと思うのが普通ですよね。
そこで、ついつい安い業者に工事を依頼しがちです。

しかし、値段ばかりに注目してしまうと、雨漏りが再発する可能性があります。
業者側は、雨漏りの根本的な原因を解決しない安い工事も提案できるので、見積もりが安いほうがいいというものでもないのです。

いくら価格が安くても、雨漏りがすぐに再発したり直らなかったりすれば、かかった費用は丸ごと無駄になってしまいますよね。
確実に雨漏りを修理してしまうためには、費用ではなく原因特定や工事内容を優先する必要があります

雨漏りを確実に修理するには?

雨漏りは費用を考える前に、確実に修理することを考えなくてはなりません。
そのためには、雨漏り修理の経験が豊富な優良業者に工事を依頼することが一番と言えるでしょう。

少なくとも以下で紹介する対応は、優良な雨漏り修理業者として当たり前のことです。
このような対応ができない業者とは、契約しない方が無難と言えるでしょう。

雨漏りの原因をきちんと特定してくれる

雨漏りの原因も特定しないで、修理を実現できませんよね。
原因が分からなければ、どこをどう直していいのか見当も付かないはずです。

ところが、雨漏りは原因の特定が非常に難しい不具合です。
ちょっと見ただけでは、原因を特定できることはほとんどありません。

屋根の内側まで調査しないと、分からないことも多いです。
表面だけ見て原因を決め付けてしまうような業者では、雨漏りが直ることはほとんどないでしょう

多少調査費用はかかるかもしれませんが、原因を特定しないまま工事されては意味がありません。
雨漏りの修理には必要な費用であると割り切って、確実に原因特定をしてもらうようにしてください。

状況を写真や映像を踏まえて説明してくれる

雨漏りの原因を特定するには、屋根に登る必要があります。
ところが屋根の上は非常に危険なため、慣れた職人さんに任せるしか方法はありません。
屋根の上は危険なので、あなた自身は間違っても上がらないようにしてください。

とは言え、状況を実際に見てみてみないことには、業者が何を言おうとなかなか信用できないですよね。
そこで、雨漏りの原因となっている不具合を、写真や映像で見せてもらうようにしてください。
写真や映像を見せることを拒むようなら、何かやましいことがあると疑った方がいいでしょう

アフターフォローが充実している

雨漏り修理の業者を選ぶ際は、アフターフォローがある業者を選びましょう。

雨漏り修理で直しても思わぬところから雨水が侵入してくる可能性もあるので、アフターフォローがあることは大切です。

優良な業者の多くが特定の機関の無料補修保証を付けています。

一方で、悪徳な修理業者は修理後のサポートは有料になり、それどころか再修理を受け付けてくれない業者もいますので気をつけてください。

雨漏りの原因調査方法

雨漏りを確実に修理するためには、修理する前に適切な原因調査が必要不可欠です。

雨漏りしている可能性のある箇所が、屋根なのか外壁なのかによっても、最適な調査方法は異なります。

調査をする場合は、修理費の他に調査費、報告書作成費が別途発生することもあります。

ここからは雨漏り調査の種類と、おおよその費用相場を解説します。

目視による調査

建物を目で見て現状を確認できる場合は、調査費は無料〜3万円程度です。

屋根のズレや外壁のヒビ割れなど、目で見える範囲で原因を特定できる場合は調査費はかからないケースが多いです。

散水調査

雨漏りが一時的に止まっており、晴れていて雨漏りの原因がわからない場合は、発生箇所と思われる部分にホースで水を流し入れる「散水調査」を行うことがあります。

費用は3~30万円位で、屋根など高い位置で作業する場合には足場代がかかるため高額になります。

また、ご自宅の水道を使うため、水道代が別途かかります。

紫外線投射発光調査(発光液調査)

発光塗料を混ぜた専用の液体を散布し、屋根裏や室内から紫外線を当てて、侵入経路を調査する方法です。

雨漏りしている場所が複数あると考えられる場合に行うことが多く、費用は5~25万円ほどです。

赤外線サーモグラフィー調査

建物の外から赤外線サーモグラフィーを当てることにより、建物内の温度差がある箇所を確認できます。

雨水が染み込んでいる箇所は温度が低いため、変色した部分が雨漏りしていることがわかります。

水谷発光液を使用しない分、建物に負担をかけずに調査できる方法ですが、費用は10~40万円と高額になります。

適正価格で雨漏り修理を行うには?

写真:御見積書と電卓

雨漏りの原因次第では、修理に大きな費用がかかってしまいます。
できることなら、なるべく安い費用で工事ができた方がいいに決まっています。

そこでここからは、雨漏りの修理にかかる費用をなるべく安く抑えるためにできることを紹介しておきましょう。

見積もりを2社以上にお願いする

雨漏り修理の見積もりは、少なくとも2社以上から出してもらうようにしてください。
見積もりを複数社に依頼することで、本当に必要な工事と適正価格が見えてくることでしょう。

また、複数者の見積もりを準備しておくことで、少しなら値引きに応じてくれることもあるかもしれません。
同じ工事内容なら、少しでも安くなるに越したことはないですからね。
交渉材料としても、2社以上の見積もりを準備しておくことがオススメです。

もちろん、見積もりは優良業者を選んで依頼する必要があります
悪徳業者の見積もりをいくら集めたところで、適正価格はわかりません。

悪徳業者の特徴を把握しておく

雨漏り修理を確実かつ適正価格で行うには、優良な修理業者に工事を依頼することが不可欠です。
悪徳業者に依頼したところで、不当に高い金額を請求されたり、安いけど手抜きだらけの工事をされたりするだけでしょう。

ところが、「うちは悪徳業者です」なんていう業者はいないので、なかなか優良な業者と悪徳業者の見分けは付きにくいでしょう。
そこで、悪徳業者の特徴を覚えておくことで、自己防衛するしか手はありません。
悪徳業者には、以下のような特徴があるので覚えておくようにしてください。

・頼んでないのに突然家にやってきて営業をしてくる

・50%オフや数十万円の割引などありえない大幅値引きをする

・すぐに屋根の葺き替えなど大規模工事を勧めてくる

・ろくに調査してもいないのに見積もりを出してくる

・今すぐに直るなどと言い切る

・見積もりの内訳が「一式」となっていて曖昧

・営業マンに知識がない

・契約を急がせる

このような特徴のある業者は、悪徳業者である可能性が高いといえます。
実績は評判なども合わせて吟味して、怪しいと思ったら契約しない方が無難といえるでしょう。

雨漏り修理は自分でもできる?

雨漏りを自分で直すことはできるのでしょうか?

結論から言うと、専門的な知識と経験が必要になるので、雨漏り専門の業者でないとかなり難しいです。

自分でできることとしては、初めに紹介した応急処置くらいです。

雨漏り修理が難しい理由は「実際に室内で雨水が垂れている場所」と「雨漏りの原因となっている場所」が一致しないことが多く、本当の原因を見極めて修理することが難しいからです。

「明らかにこの穴から雨漏りしている」 というような雨漏りの事例はほとんどありません。

もし原因らしき雨漏りの跡を見つけても、その跡の部分が雨漏りの原因でないこともよくあります。

建物の構造自体に問題があるなど雨漏りの発生原因が深刻な場合、間違った対応がより大きな問題を招くことがあります。

以上のような理由から、雨漏りを発見した場合には、早急に修理業者に依頼することをおすすめします。

雨漏りでお悩ならまずは株式会社エースにご連絡ください!

雨漏りの修理費用は、高くても安くても問題が発生する可能性があります。
不必要に高額な工事は、お金を騙し取られているのと同じことなので、当然防ぐ必要があります。

また、極端に安い修理では、雨漏りが止まらないと言う事態が考えられます。
数万円ではできることが限られるので、根本的な解決をすることは不可能なケースがほとんどなのです。
雨漏りの修理は、きちんと原因を究明した上で、適正価格で修理してもらうことが大切です。

もし、雨漏りがなかなか直らないとお悩みなら、私たちエースに一度ご連絡ください。
エースでは自社専属職人が対応いたしますので、適正価格で高品質な雨漏り修理を実現しています。

もちろん、アフターフォローも万全で、最長15年の保証期間を設けております。
施工後1・3・5・7・10年目には定期点検を実施いたしますので、安心してご相談ください。

長谷川 昭人

WRITER長谷川 昭人

代表取締役

平成10年に塗装職人をスタートさせ、個人事業主のときも含めると創業24年以上。今では、国家資格の一級塗装技能士の検定員として職人の検定や実技の指導をするほど、塗装に関する技術や知識を認められるようになる。 アステックペイントというオーストラリアでの遮熱塗料シェアNo1の日本法人からも「関西での実績No1だ」と言われるようになりました。 経営理念、「住まいを通じて『安心』『快適』『感動』を証明する」を元に、お客様と社員の喜びづくりを軸に活動中。

[更新日: 2023-12-5]

こちらの記事もおすすめ!

お問い合わせ
お問い合わせ
LINE友だち登録
LINE友だち登録
LINE 無料メール相談 0120-25-1030