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屋根の修理方法の種類比較

屋根は、台風や大雨のような外部環境から、家を守る大切な部分です。 特に環境の影響を受ける屋根は当然ながらダメージも受けやすいのですが、私たちは簡単に屋根の状況を確認することは出来ません。 「そろそろ屋根のリフォームが必要かな?」 「屋根に関するリフォームの方法がよく分からない。」 「費用はどのくらいかかるのだろう…」 そう考える方々も多いと思います。 屋根のリフォームについてご紹介しますので、是非最後までご覧ください。

はじめに

  1. 屋根は、台風や大雨のような外部環境から、家を守る大切な部分です。

特に環境の影響を受ける屋根は当然ながらダメージも受けやすいのですが、私たちは簡単に屋根の状況を確認することは出来ません。
「そろそろ屋根のリフォームが必要かな?」
「屋根に関するリフォームの方法がよく分からない。」
「費用はどのくらいかかるのだろう…」

そう考える方々も多いと思います。
屋根のリフォームについてご紹介しますので、是非最後までご覧ください。

屋根の種類とリフォーム時期

まず、どんな屋根の種類であれど「塗装」で屋根のリフォームをお考えの方々は10年前後に1度が塗りかえる目安になっています。

前回の塗料が紫外線や雨風で劣化し、ひび割れ・欠け・コケ・サビなどが発生するので、塗装は約10年を目途にしてみましょう。

スレート屋根

カバー工法 :築15年~築18年
葺き替え工事:築20年~築30年

特徴→粘土板岩の薄い板を使用した屋根で、軽量かつ耐震性に優れたもの。

トタン屋根

カバー工法 :築10年~築15年
葺き替え工事:築20年~築30年

特徴→薄い鉄板に亜鉛でメッキをしたもの。

瓦屋根

カバー工法 :不可
葺き替え工事:築20年~築30年

特徴→古来から日本で用いられた屋根で、色あせや腐食が起こりにくいもの。

ガルバリウム鋼板

カバー工法 :築30年~築40年
葺き替え工事:築20年~築30年
※ガルバリウム鋼板の場合塗装も築20年~が目安になります!!

特徴→鉄板にアルミニウム55%、亜鉛43.4%などを含んだ物でメッキしたもの。

リフォーム方法

①塗装

築年数も比較的浅く、屋根材があまり傷んでいない場合に用いることが多いリフォーム方法です。

屋根を高圧洗浄機でしっかりと洗浄してから、屋根材や外壁との色合いに合う塗料を選び、塗装します。

工期が2週間前後という短い期間で完了出来るのも特徴です。

外壁塗装同様に、使用する塗料の種類によって費用も変わってきます。
「シリコン塗料」→「フッ素塗料」→「無機塗料」の順に耐久性が高くなり、その順に値段も高くなります。
アクリル塗料等、もっと安い塗料もありますが、紫外線や雨の影響をもろに受ける屋根には不適です。

シリコン塗料以上のグレードの塗料を選びましょう。

費用相場は40万円~80万円

②カバー工法

カバー工法は、今の屋根はそのまま置いておき、新しい屋根材を重ねる工事のことです。
つまり、屋根が2重になるのです。
その分、断熱性、遮音性も高まります。

また、解体費用と廃材処理費用が不要なので、費用を抑えることが出来ますね。

デメリットとしては選択出来る屋根材が限られてしまう事です。

 

おまけ情報です。

アスベストを含む建材は、2004年以前は特によく使われていました。

アスベストは破壊や粉砕しない限り、空気中に飛散することはありませんが、逆に言えば、解体が非常に難しいという事になります。
すると当然ながら、廃材処理費も高額になります。
アスベストの場合は、廃材がほぼ出ないカバー工法が最適と言えるでしょう。

費用相場は100万~150万

③葺き替え工事

葺き替え工事は、今の屋根材を取り外して新しい屋根材を設置する工事の事を言います。
瓦屋根はカバー工法を扱う事が出来ないので、必然的に葺き替え工事になります。

軽い屋根材に変更することで、地震が発生した時の揺れを小さく抑えることも出来るのです。(重心が下がるため)

また、屋根の下地を確認し、必要に応じて補修もできる唯一の工事でもあります。
3つの屋根のリフォーム方法の中で費用は一番高額になります。

費用相場は150万~200万

部分リフォーム

雨樋交換

雨樋は雨水を、地上や下水に排水させる役割があります。
1年のうちの3分の1は雨の日がある我が国日本。

雨樋にひび割れや隙間がある場合には、内部へ雨水が浸入する恐れがあるので、補修工事が必要です。
雨樋の寿命は15年前後です。
場合によっては雨樋交換にも足場が必要になりますし、雨樋交換費用よりも足場代金の方が高かったという事態も考えられます。
ですので、修理が必要な場合には屋根のリフォーム時に併せて修理を行う事をおすすめします。
また雨樋は様々なパーツを利用しています。そのため、部分的な修理が可能な場合もありますので、業者に尋ねてみましょう。

予算的には30万円前後になります。(部分修理は除く)

棟板金(むねばんきん)交換

屋根の頂上には、スレート屋根の場合や金属系の場合、屋根材を固定している金属板金が乗っています。
その屋根と屋根の面が合わさる接合部分(山になっている部分)を棟板金といいます。

棟板金は横から釘で留められている事が多く、築5年頃から釘が抜けてしまう事も。
主に考えられる釘が弱まる原因としては、気温差による「金属の伸縮」が挙げられます。

また、棟板金が取れてしまうと、その取れてしまった事に関して2つの大問題が生じます。
①雨漏りの可能性が一気に高まる
②飛散した板金が近隣住宅に危害を加えてしまった。通行人に怪我をさせてしまった。

棟板金が浮きがったり、台風で飛んでいってしまっている場合、素早く修理が必要ですね。

特に台風のような自然災害の場合「火災保険」を使って修理も可能です。
保険適用になるのか、是非確認してみて下さい!

予算的には30万~50万が相場になります。

瓦交換

瓦屋根と言っても今と昔では構造が異なります。
昔は「土葺き工法」という下地に土を敷いて瓦同士を接合します。
一方、最近の瓦屋根は「引っ掛け桟瓦葺き工法」が主流となり、桟木と呼ばれる木材を固定し瓦を引っ掛けることで接合します。
もっと最近に建てた場合は防水紙を使用する家も増えてきたようです。

瓦の交換は、予備を持っていない場合、発注します。モニエル瓦は今はもう製造されていないので、発注は難しいと考えて下さい。

予算的には2万~5万が相場になります。

漆喰(しっくい)補修

漆喰とは、瓦や石材の接着や目地の補給、壁の上塗りなどに使われる接着剤です。
屋根に使われる瓦自体は耐久性が高いのですが、瓦を支えている漆喰は劣化します。
ですので補修や交換が必要になります。

漆喰は、15年ごとの補修を目安に考えてみてください。ボロボロになってしまうと雨漏りの原因になります。

費用は1m当たり5,000~7,000円です。

最後に

いかがでしょうか。
屋根の種類に応じて、また、状況に応じて色々な修理方法が存在することがお分かりいただけたかなと思っております。
特に、弊社は塗装を主とする業者になりますので、塗装に関するご相談は是非お気軽にお問い合わせください。

塗装でご相談頂いても、葺き替え工事の提案などもさせて頂けますので専門家の目で、一緒に確認し納得のいく修理方法をお選びくださいませ。
相見積もりも勿論大歓迎です。

長谷川 昭人

WRITER長谷川 昭人

代表取締役

平成10年に塗装職人をスタートさせ、個人事業主のときも含めると創業24年以上。今では、国家資格の一級塗装技能士の検定員として職人の検定や実技の指導をするほど、塗装に関する技術や知識を認められるようになる。 アステックペイントというオーストラリアでの遮熱塗料シェアNo1の日本法人からも「関西での実績No1だ」と言われるようになりました。 経営理念、「住まいを通じて『安心』『快適』『感動』を証明する」を元に、お客様と社員の喜びづくりを軸に活動中。

[更新日: 2023-11-8]

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